特定都市河川とは、接続する河川の水位が高い際に、支川からの排水が困難な河川や、海面の干満差による潮位変動の影響により排水が困難な河川等を指定するもので、このような河川の流域において、県・市が総合的な被害軽減対策を推進します。
令和3年の法改正により、郷桜井地区から長沢地区を流れる中川及び猿子川が指定可能となったため、指定に向けた手続きを進めています。(令和7年10月1日目標)
中川流域については、下流域の都市化の進展によって水田や畑地などが減少することで、流域の保水機能が低下していることに加え、山地に囲まれた低平地といった地理的要因から、洪水が下流市街地に集中しやすい地形状況となっています。
周囲の土地利用に合わせ、古くから護岸などを整備していますが、近年の気候変動の影響による降雨量の増加に伴い、平成29年9月には下流域において浸水被害が生じています。
これを受けて、県・市連携のもと、流域内の関係者が協働して治水に取り組む「流域治水」の考えを取り入れることで、流域全体での被害軽減対策を進めていきます。